「若者は東京へ追い出される」白鴎大学小笠原ゼミ成果発表会

「若者は東京へ追い出される」白鴎大学小笠原ゼミ成果発表会 日々雑感

今日は夕方から白鴎大学へ。経営学部小笠原ゼミの成果発表会に参加しました。

題目は「北関東で若者が暮らし続ける社会をデザインするために」。4つのグループがそれぞれのテーマで15分発表のあと、質疑応答という流れ。参加者は学生、OG/OB、県庁職員、市役所職員など、教室はほぼ満員でした。

北関東の公共に携わる人(特に行政)は正座して聞いた方が良いんじゃないか、と思うくらい刺激的な言葉がスライドで繰り広げられました。

それぞれの発表は、統計資料を引用した考察・分析、関係役所へのヒアリング結果、それらエビデンスに基づいた必要な方策という流れで各グループが実施。

「若者は東京へ追い出される」
「某県庁は若者のことを重視していない」
「新しい考えや価値を受け入れる度量がない」
「古い価値観を押しつけ、社会の変化に対応できていない」

私も過去、地域から追い出された者として「あー、わかるw」とニヤニヤしながら聞いてました。

質疑応答で印象的だったのは、某市役所職員が「若者が追い出される」「若者に干渉しない」の発表内容に質問をしていてゼミ生との話が平行線だったこと。

あれ、これっていじめに似ているのかなと思いました。被害者側はやられていると感じている。加害者側はそういう認識がなくて、指摘を受けて「具体例を示して欲しい」と証拠・根拠を求める。「私がしたことのどこがいじめだっていうの!?」みたいな。加害者が歩み寄る姿勢が全くないです。

小笠原先生が「若者の数少ない特権は逃げること」と仰ってて、確かにそうだなと。地方に住みたいと思っても働きたい仕事がない、新しいことをやろうと思っても古い価値観で判断されて肯定して貰えない。地方に自分の居場所がなければ、ヒト・コト・モノが溢れる東京へ行くしかありません。

ヒアリング結果の県庁や市役所の話を聞く限り、地域から逃げる若者は減りません。行政は「昔、若者だった自分」の情報を元に判断しているきらいがあります。質疑応答でも「私の若い頃は~」と話す大人がいました。いまの若者の本音を聞く術を考えず、寄り添うこと、寄り添えないなら良い意味で構わないことができない。家庭環境などで逃げられない若者、もしくは事実が見えていないおめでたい若者たちを担い手として今後地域はやっていけるのでしょうか。

色々と考えさせられた成果発表会でした。参加して良かったです。みなさんおつかれさまでしたー!

白鴎大学小笠原ゼミ成果発表会

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