リモートワークに必須。パソコン用イヤフォンの用途別おすすめ

新型コロナウイルス絡みでリモートワークが増え、通勤している方でもテレカン(テレカンファレンス=遠隔会議、電話会議)が増えているのでは。

ノートパソコンにはスピーカーとマイクが内蔵されているので、追加で購入しなくてもテレカンができる環境は備わっています。ただ、以下の理由でおすすめしないです。

ノートパソコン内蔵のマイクをおすすめしない理由

  1. 口との距離が遠い
  2. 周囲の音も拾う
  3. キーボード、タッチパッドなどの操作音を拾う

パソコンの機種によっては高性能マイクが内蔵されているものがあります。一般的なノートパソコンでいうなら、別途イヤフォンを用意した方が相手に話した声がきちんと伝わりますし、結果的にスムーズなやりとりになります。

「え、いまなんて言いました?」とわざわざ言ってくれる人は多くないです。「(聞き取りにくいなぁ・・・)はい、そうですか」と相づちを重ねてしまうことで不明瞭な会議になるのは避けたいです。

安く済ませるなら有線&片耳イヤフォンがおすすめ

無線(Bluetooth)より有線の方が比較的安めです。無線はバッテリー充電が必要で、普段使わない人はいざという時に「バッテリーが切れてる」という可能性も。有線ならそんな心配はありません。

イヤフォンは両耳・片耳の2タイプありますが。おすすめは片耳です。特にメガネを掛けている人は、片耳を強くすすめます。理由は、メガネのつるの部分がイヤフォンに圧迫されて長時間利用しているとこめかみが痛くなる恐れがあります。片耳だと圧迫されにくいです。

また、会社と違って自宅でのリモートワークは想定外のこと(家人から声を掛けられるなど)があるので、周辺の音も拾える形にしておいた方が何かと楽です。

汎用性を考えるならBluetooth(無線)イヤフォン

Bluetoothという無線の規格はパソコンの他にスマートフォン、タブレットでも採用されています。テレカンの時にノートパソコンで使いつつ、普段はスマートフォンで音楽も聴けるなど汎用性を考えるとBluetoothイヤフォンがおすすめです。両耳のイヤフォンも片耳だけ付けて使うことが出来ます。

パソコンにBluetoothが搭載されてない場合は、USBアダプタをつけることで機能追加ができます。

リモートワーク歴15年がおすすめする手放せない仕事道具10選

新型コロナウイルス感染の影響でリモートワーク(在宅ワーク)導入が推進されています。今までは会社で仕事するのが当たり前だったのに、いきなり「自宅で仕事せよ」と言われ、自宅にリモートワーク環境が整ってない方もいるのでは。

私は独立して15年以上が経ち、自宅、コワーキングスペース、カフェなど時間と場所を限られない働き方をしてきました。ITガジェット好きということもあり、あれこれ買って試しています。

この記事では

  • 私がリモートワークで愛用している身の回りのもの
  • 壊れてたら絶対買い換えると私が思えるもの
  • 読者は普段会社で仕事をしていてノートパソコンでリモートワーク

以上、3つの視点と

  • 生産性をあげる(リモートワークは成果で評価されます)
  • 疲れを溜めない(自宅に引きこもってると疲労が蓄積します)

以上、2つの効果を期待するものから選んだ10個の仕事道具を紹介します。

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(1)液晶ディスプレイ

画面が広いのは正義!あるとないとでは生産性が違います。ノートパソコンは画面が狭い。ディスプレイが複数あると、いちいちウインドウを閉じたり開いたりせずに作業ができます。

購入するときの注意点は液晶パネルの種類(IPS、TN、VA)です。安価なTNパネルは視野角が狭いのでおすすめしません。斜めから見ると画面が見づらくなります。自宅で作業する場合、会社に比べて机が狭い、置き場所が限られます。視野角が広いIPSパネルがおすすめです。

パネルの表面処理は光沢・非光沢(グレア・ノングレア)があります。仕事で使うなら表面に光沢がなく目が疲れない非光沢(ノングレア)が良いです。

Windowsノートパソコンの多くはHDMI端子(テレビと同じやつ)がついているので、液晶ディスプレイもHDMI端子付きを買っておけば間違いないです。

液晶パネルの製造メーカーは限られるので、ブランドは好み(色、デザイン、金額)で選んで良いと思います。

(2)外付けキーボードとマウス

ノートパソコンは前屈みの姿勢で操作するので長時間作業をしていると疲れます。USB接続もしくはBluetooth接続の外付けキーボードとマウスがおすすめです。パソコン用キーボードはキー配列が若干違いますが、タブレットにも使い回しが効きます。

個人的おすすめは東プレのREALFORCEですが、一般人が見たら鼻血をふく値段です。ロジクールやバッファローで十分だと思います。

私は多いときで1日に1万文字以上打つせいか腱鞘炎持ちだったのですが、REALFORCEにしたら治りました。銀行の窓口業務でも採用されているメーカーで耐久性があるので5年以上使ってます。1年で割るとそんなに高くないです。REALFORCEはいいぞ。

マウスパッドもあった方が良いと思います。オフィス用のデスクの会社と比べ、自宅で作業する場合、テーブル天板に模様がついていたりガラスだったりするためです。

(3)無線LANルーター

自宅のインターネット回線はいつ導入しましたか。例えば5年くらい前にADSLからひかり回線に変えて、自宅の通信機器(ルーターや無線LANアクセスポイント)が導入当時のままであるなら買い換えをおすすめします。

無線LANの規格は変わっています。下位互換があるため、自宅の古い通信機器にスマートフォンやノートパソコンをつなげても通信できてしまうので気づかない方もいますが、新しい規格の無線LAN親機に買い換えることで通信速度が向上する可能性が高いです。速いは正義。

おすすめは国内メーカーのバッファローやNECです。Amazonで高性能な中国メーカーの物が販売されてますが、通信機器は国内メーカーもしくは米国メーカーが情報漏洩の観点から良いと思います。

(4)データを保存するクラウドツール(Dropbox、Googleドライブなど)

USBメモリダメ、ゼッタイ。

会社のデータをUSBメモリで持ち歩いていますか?もしそうなら今すぐやめましょう。USBメモリは紛失の可能性があり、静電気などでデータが消失する可能性もあります。

DropboxGoogleドライブなどクラウド系のデータ保存ツールを使うことをおすすめします。Word、Excelのデータなら無料枠で十分足ります。

自宅のパソコンにOfficeが入ってない方は、Office365がおすすめです。年間契約ですが、Word、Excel、PowerPointが使えて、OneDriveの1TB保存容量までついてきます。Dropbox年間費用とOneDrive年間費用がほぼ一緒なので、Officeがタダでついてくるようなものです。

改版履歴も保存されるので「うわっ、間違って削除しちゃったよ!」という場合も安心。履歴から削除したデータを復元できます。

(5)座る環境(イス、クッション)

イスは重要です。今まで紹介してきたものは「人とパソコンの接点」が多いように、リモートワークで重要なのは「精神的にも肉体的にも、いかに疲れない環境を作るか」だと考えています。

とはいえ、ワークチェアの良い物(アーロンチェアなど)は10万円超え。ちょっと手が出ません。

おすすめは長野県にある中古オフィス家具の楽市です。近所の中古事務機屋を回ったこともあるのですが、会議室イスは結構あるもののワークチェアが少なく欲しいものがありませんでした。たまたま見つけたここで何脚か買っています。定価10万円くらいのものが2~3万円くらいで買えます。参考までに長野から栃木までの送料は2,500円くらいでした。

私はオカムラのフィーゴを愛用しています。イスを買うときの注意点は革張り(革張り風ビニール地含む)は買わないこと。蒸れます・・・。

また、前傾姿勢をサポートするためにドクターエルのクッションを座面に置いて使ってます。この会社、地元足利のメーカーです。

(6)Bluetoothイヤフォン

リモートワークは、電話やボイスチャット(スカイプなど)で音声通話する機会が増えます。ケータイやスマートフォンを手に取って通話すると片手が塞がります。通話しながらパソコン作業をしやすくするためにBluetoothイヤフォンがあると便利です。

iPhoneユーザーの人は純正のAirPodsがおすすめです。高いけどやっぱり純正。使い勝手が良いです。Bluetooth規格なら互換性があるので、iPhoneでもわざわざ純正を買わなくても大丈夫です。

Amazonで様々な商品が出てますが、あんまり安いものはおすすめしません。通信が途中で途切れたり、ちょっと使っただけでバッテリーが切れたりします。予算5千円くらいが費用対効果として無難だと思います。

マイク内蔵のBluetoothスピーカーを買うのもありです。バッテリー内蔵で屋外でも使えるので、汎用性が高いです。

(7)スマートフォン・タブレット用スタイラス

リモートワークは、通話する機会が増えますが、目の前にいない人に向かって会話だけで伝えるのは結構大変です。「これ」「あれ」と指がさせば伝わりやすいことも、会話だけ伝えなければならない。結構ストレスです。

例えば、スカイプなどでスマートフォンの液晶画面を相手に共有し、液晶画面に文字や絵が書けるスタイラスで通話しながら説明するやり方があります。リアルタイムでなくても、メールに添付する画像でも使えます。タッチパネル機能がないノートパソコンではこの手は使えません。

iPadユーザーの人は純正のApple Pencilがおすすめですが、やっぱり高い。初代Apple Pencilの充電方式は非常にいけてなくて、創業者のスティーブ・ジョブズが存命だったら許さなかっただろうなと思えるほどダサいのが気になります。

安いスタイラスはスマートフォンやタブレットと機能が連動していません。物理的に画面にタップとしたと認識(静電方式)させる素材をペン先につけてるだけです。ぶっちゃけApple PencilやSurface Penに比べると精度は良くないです。それもあって安い製品はツムツム用と商品説明に書いてあるんだろうなと思います。

私が何本か買った(買ったのか)中で値段の割に使えたのがSonarPenです。いまは子どもたちが漢字の書き取りアプリで使ってます。

(8)スマートウォッチ

会社で仕事をしている時は何かあったら声掛けがありますが、リモートワークはひとり作業。メールやチャット、電話などで呼びかけがあります。

パソコンから手を離している間にすぐ対応しなければならない連絡があって見逃してしまうのは避けたい。しかし、いつあるか分からない呼びかけに備えるのは結構ストレスです。

スマートウォッチを身につけて、通知の設定を行うことをおすすめします。「スマートフォンがあるじゃん」と思うかも知れませんが、スマートフォンは結構時間泥棒です。通知をチェックするついでに他のこともやってしまい、いつの間にか時間が経つことも。必要な連絡があったらスマートウォッチが自宅のどこへ居ても通知してくれます。

私はスマートウォッチを買ってからスマートフォンを持ち上げる回数と持つ時間が減り、効率的な作業ができるようになりました。

悩ましいのが純正品を除くと中国系メーカー以外のスマートウォッチが少ないことです。スマートウォッチは生体データを記録するので、あまり変なところの製品は使わない方が良いと思います。

AppleユーザーはApple Watchがおすす(略)

(10)再はく離ができる両面テープ

最後にデジタルではないものを紹介します。自宅で仕事をする場所は机が狭かったり、専用の場所が設けられないのでリビングのテーブルで仕事をしたり、会社に比べたら仕事が出来るスペースが狭いと思います。

「あ、あれ、ホッチキスどこやったっけ」「のりはどこにしまったっけ」と小物が行方不明になることも。探すのは時間のロスです。時間が経ってから「こんなところにあったのか」と発掘されて物が増えていく・・・。

私はタンスの側面に繰り返し使える両面テープを貼り、文房具やデジカメ用の充電器を固定しています。使うときだけペリッと剥がす。

注意点はオモテに印刷があるところに貼ると剥がしたときに剥がれます。壁紙も選んだ方が良さそうです。まずは目立たない場所で試してみることをおすすめします。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

リモートワーク環境を整えるのはお金が必要です。個人で買う場合、選ぶポイントとしては「リモートワークが終わってからも使えるもの・必要なものなのか」だと思います。

個人でリモートワークをはじめて15年くらい、地元にリモートワークチームを立ち上げて5年くらいのノウハウを持ってます。お困りの方はお気軽にご相談ください。(お仕事ください)

台風19号で足利も被災。ネット・SNS情報収集で気をつけたことメモ。

令和元年台風第19号により、栃木県足利市でも大きな被害がでました。

社会生活は、自助(自分を助ける)、共助(お互いが助ける)、公助(行政機関などが助ける)で成り立っています。事件事故など生活で支障が発生した場合、普段なら公助にも支援を求めることができます。しかし、大きな災害の場合、行政は災害対応に追われ、平時における「〇助」のバランスが崩れます。

実際、足利市役所の職員は水害対応(土のうを積む、避難所開設)などに追われ、台風19号が最接近した時点で、市役所からのSNS発信が止まりました。(10/12 18:00から21:33の間、Twitterの更新が止まる。台風が足利へ近づき影響が大きくなる時間帯)

私が編集長をつとめる足利経済新聞は「台風19号 足利市まとめ」を作りました。台風接近時から被災後までホームページ、SNSなどで情報収集していましたが、市内でまとまった情報が得られないと思い、被災後にまとめページを開設。随時更新しています。

地域メディアに関わって来年で10年になります。今回の台風情報を収集していく中で気になったこと、自分が気をつけたことを自分用のメモも兼ねてここに書きます。

正常化バイアスは誰にでも起こる

足利市を流れる一番大きな川が渡良瀬川です。1947年9月に発生した「カスリーン台風」。足利市だけで死者・行方不明者321名の被害を受けました。この台風被害の歴史は足利市内の小学校へ通った人なら防災教育で教えられます。このおかげで他地域に比べて足利出身者の水害意識は高いと思います。しかし、「渡良瀬川が大丈夫なら足利は大丈夫だろう」という認識もうまれます。恥ずかしながら私自身も似たような状況で、自宅の近くに袋川があり、度々越水しているのは知っていたので主に渡良瀬川と袋川の水位情報をチェックしていました。

正常性バイアス
異常事態に直面しても正常の範囲内であると判断し、平静を保とうとする人間の心理傾向のこと。「正常化の偏見」とも称される。(コトバンクより)

災害情報は2種類。手動更新と自動更新

足利市役所のSNS発信が止まったことを先ほど書きましたが、これは人が作業しないと発信できない手動更新です。台風接近時、私は手動更新の情報もチェックしていましたが、自動更新の情報に重きを置いてチェックしました。以下、私が主にチェックしていた情報です。

  1. 消防・防災情報メール
    足利市消防本部から発信されるメールです。システム化されており、当時、レベル4の避難勧告も送信されました。このメール登録は必須だと思います。登録していない人はぜひ。注意点はエリア別で配信されないため、受け取ったメールが自分の住むエリアなのかを毎回読んで判断しないといけないことです。今回のような災害時は、メールが頻繁に送信されるため、読み逃しの恐れもあります。
  2. ヤフー 天気・災害情報の河川水位情報
    河川水位情報は国・県などの河川管理事務所のホームページでモニタリングデータから自動更新されますが、災害時にはアクセス増大で公のホームページは閲覧できなくなるほど表示が遅くなります。これはホームページを管理するコンピューターの仕組みが今の時代にあってないからですが、そこはお役所なので・・・。私が一番おすすめするのはヤフーのページです。注意点は、河川水位のレベル表示が河川で統一されていません(河川等級、設備に影響している?)。例えば、渡良瀬川や袋川の水位は5段階表示ですが、今回はん濫した旗川は下から3段階の表示ではん濫した時点でも警告の赤表示にならず黄色表示のままでした。
旗川 白旗橋の水位表示
旗川 白旗橋の水位表示。2019/10/13 2:00のスクリーンショット。この時点ではん濫していましたが、黄色表示のまま。
袋川の水位表示
袋川 千歳橋の水位表示。2019/10/13 2:00のスクリーンショット。こっちは5段階表示。「避難判断」レベルで留まってくれたか・・・と思いきや、越水していました。

その情報は誰が発信したのか

公の情報発信が止まると焦ります。風は強くなるし、雨は窓を叩きつけるように降ってきます。事態は悪化しているはずなのにその情報が市役所から発信されない。自宅に居て「このまま家に留まってもいいのだろうか」「自分の今の判断は正しいのだろうか」と。ついTwtter、Facebook、LINEのアプリを開いてスマホが手放さなかった人も多かったのではないでしょうか。

実際、様々な人がSNSに書き込んでいました。読んでいて注意したのは「誰が情報発信したのか」「情報の出典元はどこか」です。SNSなら書き込み者のプロフィールが公開されています。例えば極端な話、プロフィールや直近の投稿を見ると足利にいる人ではなさそうなのに「いま足利は〇〇になっている」と書き込まれた情報は果たして判断に値するかを考えた方が良いです。非常時だからこそ特に情報の出典元に気をつける必要があります。「台風19号 足利市まとめ」では、出典元を明記する、リンクを貼る、確認時間を掲載することを意識しました。

自分が発信する情報はしばらく経っても正しいか

当時、発令情報をスクリーンショットを撮ってSNSにアップする方が結構いました。これを私はあえてやりませんでした。画像を貼らず出典元(ヤフーなど)のURLを貼り付けて書きこみました。理由は、自分が見た時点では正しい情報であっても、被災中というすぐに変わりそうな情報をSNSに流すことにリスクを感じたためです。

例えば、21時に「いまこうである」とスクリーンショット画像付きでTwitterに書き込んだとします。確かにこの時点では正確な情報です。しかし、SNSに書き込んだ情報を書き込んだ瞬間に誰かが読むとは限りません。21時に書き込んだ情報を3時間経って読んだ人が状況は変わっているのに3時間前の情報を元に誤った判断をする可能性があります。自分が良かれと思って発信した不正確もしくは古い災害情報で人が亡くなってしまう可能性はゼロではありません。

さいごに

正直に言って、今回の足利市役所の情報発信は評価できることがありません。当時下記の内容をSNSに書き込みました。


足利市役所ホームページで公開されている人事行政情報を見ると、残業代が近年右肩あがりです。このデータから市役所の人手は常に足りていないことが読み取れます。普段から人手が足りていないのに、災害時の対応を行い、さらに市内全域の情報確認と情報発信をこまめにするのは不可能だと思います。

市役所や議会でも今回の災害対応の反省点・改善点が話し合われると思います。ただ、これだけだと市民の声がなかなか反映されません。SNSで「市役所なにやってんだ」「情報発信がダメすぎる」と書き込んでもそれは一個人の感想にしか過ぎません。月日が経てば忘れられる情報です。市役所へ電話で文句を言っても窓口対応されて終わりです。

「市役所なにやってんだ」と憤りを覚えた方は、メールや書面で市役所へ提出することをおすすめします。非難だけ書いても鬱憤が晴れるだけなので「私が見た情報は〇〇だった」「ここはこうした方が良いのではないか」とご自身が災害時に置かれた事実と改善提案を入れると良いと思います。

またいつかやってくる自然災害に備えて自分たちの出来ることからはじめてみませんか。

不惑になって思うこと。地域のNPOと共に過ごした30代

先日、不惑になりました。不惑というけれど、惑いまくりの毎日ですw

40歳になって思うのは、あれ、いい年のおっさんになったのに大したことないぞ、と。子どもの頃、40 歳 といったら「ザ・大人」で憧れる存在だったのに自分がなってみると毎日頭を抱えて生きている。過去の認識とのギャップに戸惑います。

地元の足利学校には孔子が奉ってありますが、「不惑」は孔子の言葉からきています。

子曰はく、「吾、十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑はず。五十にして天命を知る。六十にして耳順ふ(したがふ)。七十にして心の欲する所に従へども、矩(のり)を踰えず(こえず)」

孔子は「40にして迷わなくなった」と言っていますが、嘘じゃん。ソースは俺。

山本一郎さんの「ズレずに生き抜く」という本を読みました。この「ズレず」というのは、何に対してだろうと読みながら考えました。

自分がズレないのか、社会や未来に対してズレないのか。前者は、自分の芯を曲げず会社や社会に抗って生きていく。若い頃はそれが格好良いことだと思っていました。40になって思うのは、後者こそ「ズレずに生き抜く」ことなんじゃないかなと。言葉遊び感がありますが、自分がズレることがズレずに生き抜くことなんじゃないかと考えています。

30代は 振り返るとズレまくっていたなと。私の昔を知る人から見たら、地域のNPOを立ち上げ、メディアを立ち上げ、不本意ながら「まちづくりの人」と認識されてことを不思議と思われているのではないでしょうか。いまでも「足利を元気にする人(意訳)」と言われると背中がぞわぞわします。

NPO作ったのも、地域メディアを立ち上げたのも、コワーキングスペースを作ったのも、なぜかカフェまではじめたのも、元々人生の予定になかったものです。社会に出たときのスキルセットはIT系でした。

コムラボを作って様々な地域の課題を知りました。「性に合わないんだよなぁ」と思いつつ「波が来ているから乗ってみるか」と気になったものには手を出したい性分もあって9年続けたら「どうしてこうなった状態」が今です。

地方はクソゲーです。ルイーダの酒場へ行こうとしたら酒場がない。頑張って経験値をあげてもゴールドが手に入らない。まだ「どうのつるぎ」しか持ってないのに妙にややこしいモンスターが出てくる。頑張って倒した報酬がこれかよ!と心が折れそうになります。結構レベルアップしたのに、次に強い敵が全然出てこない。歯ごたえがない。何度、東京へ行こうかと思ったことか思い出せないくらい地域に失望しました。

それに比べて東京はファミ通のクロスレビューで殿堂入りしちゃうゲームです。ルイーダの酒場はあるし、レベルに応じたフィールドが用意されてる。武器屋へ行けばレベルに応じた武器が正価で売ってます。レベルを上げれば相応の敵が用意されてる。攻略本も売ってるぞ。

そんなクソゲーをはじめて9年、来年でコムラボは10年になります。狙ったわけではありませんが、私の30代はコムラボと共にありました。一緒に活動してくれる人々に感謝。

若者は殿堂入りしちゃうゲームに憧れてクソゲーに手を出してくれません。コムラボのNPOメンバーは年々減る傾向で、さて、どうしたものかなと。「クソゲーでもプレイの仕方によっては面白いんだよ」と言いたいです。1/1380万で生きるより、1/15万で生きた方が人生の痕跡は残せると思います。

「若者は東京へ追い出される」白鴎大学小笠原ゼミ成果発表会

「若者は東京へ追い出される」白鴎大学小笠原ゼミ成果発表会

今日は夕方から白鴎大学へ。経営学部小笠原ゼミの成果発表会に参加しました。

題目は「北関東で若者が暮らし続ける社会をデザインするために」。4つのグループがそれぞれのテーマで15分発表のあと、質疑応答という流れ。参加者は学生、OG/OB、県庁職員、市役所職員など、教室はほぼ満員でした。

北関東の公共に携わる人(特に行政)は正座して聞いた方が良いんじゃないか、と思うくらい刺激的な言葉がスライドで繰り広げられました。

それぞれの発表は、統計資料を引用した考察・分析、関係役所へのヒアリング結果、それらエビデンスに基づいた必要な方策という流れで各グループが実施。

「若者は東京へ追い出される」
「某県庁は若者のことを重視していない」
「新しい考えや価値を受け入れる度量がない」
「古い価値観を押しつけ、社会の変化に対応できていない」

私も過去、地域から追い出された者として「あー、わかるw」とニヤニヤしながら聞いてました。

質疑応答で印象的だったのは、某市役所職員が「若者が追い出される」「若者に干渉しない」の発表内容に質問をしていてゼミ生との話が平行線だったこと。

あれ、これっていじめに似ているのかなと思いました。被害者側はやられていると感じている。加害者側はそういう認識がなくて、指摘を受けて「具体例を示して欲しい」と証拠・根拠を求める。「私がしたことのどこがいじめだっていうの!?」みたいな。加害者が歩み寄る姿勢が全くないです。

小笠原先生が「若者の数少ない特権は逃げること」と仰ってて、確かにそうだなと。地方に住みたいと思っても働きたい仕事がない、新しいことをやろうと思っても古い価値観で判断されて肯定して貰えない。地方に自分の居場所がなければ、ヒト・コト・モノが溢れる東京へ行くしかありません。

ヒアリング結果の県庁や市役所の話を聞く限り、地域から逃げる若者は減りません。行政は「昔、若者だった自分」の情報を元に判断しているきらいがあります。質疑応答でも「私の若い頃は~」と話す大人がいました。いまの若者の本音を聞く術を考えず、寄り添うこと、寄り添えないなら良い意味で構わないことができない。家庭環境などで逃げられない若者、もしくは事実が見えていないおめでたい若者たちを担い手として今後地域はやっていけるのでしょうか。

色々と考えさせられた成果発表会でした。参加して良かったです。みなさんおつかれさまでしたー!

白鴎大学小笠原ゼミ成果発表会

下野市の「吉田村まつり」へ行ってきました。

「一度実際に見に来ると良いよ」と言われていた。足利市内でイベントはあるもののマチノテはスタッフに任せられるので行ってきました(SPOT3時代はこれができなかったので助かります)。

下2人を連れて下野市へ。足利からだと下道で1時間ちょっとくらい。結いプロジェクトの野口さん、CAFE FUJINUMAの藤沼さん、Intervalloの及川さん、あとコムラボ理事でもあるハルカさんに顔を出しつつ、会場をうろうろ。

このロケーションいいですねぇ。そこそこ広い、そこそこ狭いとも言える広場を囲むように大谷石づくりの倉庫。間近にお店や公民館があるのでトイレなどもある。仮に規模を拡大したくてもこのロケーションありきのようにも思えるのでスケール出来ないのが良いです。子ども連れでも体力をがっつり削られない広さ。例えばまちなか系イベントだとどこまでもスケールアップしてしまうのでイベントの質を保つのが難しいんですよね・・・。

また行きたいです。

課題を先送りすることで人生の逃げ切りが”出来ない”私たちがやること

20~30代が負う「日本型先送り」の甚大なツケ | 国内経済
今の日本は戦後かつてないほどの大きな課題を数多く抱えています。内政的には1000兆円を超えるほど政府部門の財政赤字が膨らんでしまい、年金・介護・医療といった社会保障制度が超少子高齢化で持続可能性が危ぶま…

東洋経済に上記記事が掲載されました。20年後に景気か不景気か、なんてことは分かりませんが、人口推計はかなり精度の高い未来予想です。

10年後、20年後の人口構成から見えてくる社会の課題について、先送りしまくって今がある。すでに様々な問題が見える化していく中で、これからも先送りしていくのか。残念ながら政治や経済の意志決定者である中高年が「先送りすることで人生の逃げ切り」を決めようとしている節があるので、先送りされるのだと思ってます。

「過去」と「現在」と「未来」という考えられる限りの課題の全部を数十年後に無茶ぶりされる今の20代、30代。その時がやってくる前から行動することで来たるべき人災に準備する。難題を押しつけられたら自体を変えていく能力や経験を今から意識して身につけないとやばい。地域を知るには地域メディアが必要だという認識でメディア運営をしています。

地元もそうですし他の地域を見てもそうですが、まちづくり系の多くは「昭和の成功体験の再現」「他の地域で成果が出たことの劣化コピー」を目指しているように思えます。一見若い人がやっているように見えても中身は「歳を取った若者」的思考が垣間見られます。

私たち、コムラボは名前の通り「ラボ=実験場」です。自分たちが正しいとか合っているとか考えていません。正解がない課題への取り組みだからです。「こういうことが考えられるのではないか」という仮説に対して検証し、次の打ち手を変えていくことをやっています。

今日のカレンダーを見て「ああ、8年前の今頃、丁度活動を始めたんだなぁ」と思ったのでつらつら書いてみました。あの時、8年後にカフェを作るとは想像すらつきませんでした。「20年前にはこんなことやってるとは想像つかなかったなぁ」と仲間たちと笑いながら話せる未来が創れれば良いなと。